文章が一瞬でロジカルになる接続詞の使い方

この本を紹介したい理由

「また」「さらに」「そして」「でも」「しかし」……。ふだん、接続詞ってあまり考えないで使っていませんか? 私もちゃんとした使い方を意識したことはありませんでした、この本に出会うまでは。

だからでしょうか? 段落が増えていくと、構成が曲がりくねって「結局、何が言いたいの?」という文章を書いています。

そもそも(これも接続詞)、文章を書くということは「誰かに何かを伝えたい」という意思が少なからずあります。それが伝わらなければ、意味がありません。その伝え方の一助になるのがこの本『文章が一瞬でロジカルになる接続詞の使い方』です。

「一瞬で」というわけにはいきませんが、あなたの文章の組み立てに、きっと役立ちます。

1,540円で得られるメリット

  1. 書く内容が頭の中で整理され、ハッキリする
  2. 文章の組み立てが、スッキリと考えられる
  3. 企画書や報告書がわかりやすくなったと上司にほめられる

1,540円なので、ちょっと高めの昼飯代ですが、セミナー『文章の書き方』に参加すると思えば安いものです。

デメリット

  1. もっと気分的に書きたい
  2. 書くことに対して、あまり堅苦しく考えたくない
  3. 読んでまで、書く必要がない!

ごもっともです。他人に分かってもらおうとしなければ、読む必要はありませんね。

著者・吉岡友治〈まえがき〉から

私は、今まで何千という文章を添削してきましたが、その人の文章レベルを判断するときには、まず、接続詞がちゃんと使われているか、をチェックすることから始めています。接続詞の使い方を見るだけで、その人がどのくらいの文章力や思考力があるか、一目で見て取ることができるのです。

逆に言えば、接続詞が正確に使えるようになれば、文章の洗練度を確実に向上させられます。なぜなら、内容に関わらないだけに、言いたいことをあまり変えないでも、よりクリアな言い方に直せるからです。それどころか、接続詞を整えるだけで、目の前にある文章のどこが述べ足りないのか、どこがよけいな記述なのかも、自然に見えてくる効果もあります。

そういう意味で、接続詞は、けっして補助的な要素ではありません。むしろ、文章の流れと構造、さらには、その意味内容まで決定する大切な要素なのです。

ただ、この本の目的は「体系的な文法説明」ではありません。力点は「接続詞を理解することで、よりクリアな文章を書ける」ことにあります。だから、日本語でよく使われる接続詞を網羅して、その意味や機能を、例外も含めてくわしく説明する、という書き方はしてありません。むしろ、例外に触れるのは最小限にして、書くときに役立つ原則を示すことに主眼があります。

吉岡友治プロフィール

1954 年宮城県仙台市生まれ。東京大学文学部社会学科卒、シカゴ大学人文学科修士課程修了、比較文学・演劇理論専攻。代々木ゼミナール講師を経て、インターネット講座「VOCABO 小論術」校長。
ロースクール・MBA 志望者</span><span>などを対象に文章、論理の指導を行うほか、企業でもロジカルライティング指導を行っている。主な著書に『東大入試に学ぶロジカルライティング』(ちくま新書)、『いい文章には型がある』(PHP新書)、『シカゴ・スタイルに学ぶ 論理的に考え、書く技術』(草思社)など。

Amazonレビュー

★★★★★ 納得
回りを見渡すと自分も含めて無駄な接続詞が多いなとモヤモヤしていましたが、この本を読んでスッキリしました。

★★★★★ 分かりやすい。読みやすい。
この著者の本は2冊目ですが、文章、構成、流れともに分かりやすいです。目次や項目ごとに伝えたいことのまとめの記載があるのも、理解し易かったです。タイトルは、文章を書くスキルを磨く内容になっていますが、文章を読む、受験国語的に評論文を読むという観点からも有益な本だと感じました。

★★★★★ 接続詞を工夫するだけで、文章の印象が変わる
昔、高校の教師から「おまえの文章は『そして』と『また』ばっかりで、小学生の作文みたいだ」と笑われた。この著者は「『そして』を使うな!」と言う。付け加えばかりでは話が曖昧になりやすい。必要なのは「なぜなら」「たとえば」「つまり」「このように」など。これらを使いこなせれば、文章はあっという間に明快になる。接続詞を味わうのではなく、接続詞に焦点を当てたロジカル・ライティングの本。例文も出ていてわかりやすい。

★★★☆☆ 一瞬では無理でした
私には、少し読みづらく、文章がなかなか頭に入ってこないと感じる本でした。
一瞬でロジカルになるには、かなりの理解力のある方じゃないと難しそうです。もう少し読み込んで、論理的な文章が書けるように頑張ります。

終わりに

私は『文章が一瞬でロジカルになる接続詞の使い方』を2回読んでみました。でも、すぐ忘れてしまうので、この本は定期的に読み返します。

ふつうならば、69歳になった私には時間は大切なので、同じ本を2回読むことは、ほとんどありません。

しかし、最近は新しい本を読むより、今までに読んだ本を読み返すようにしています。なぜなら、むやみに新しい本を読むより、〈あれは良い本だった〉とボヤッと記憶している本でも、読みかえすとかなり役に立つからです。

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